介護の日を政治的なフィールドで考える

神尾 てるあき

本日11月11日が「介護の日」ということは、徐々に浸透しつつあるようです。

厚生労働省が2008年に制定したそうです。

「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」の語呂合わせに由来すると説明がありますが、本来の目的は、介護に対する理解と認識を深めることにあります。

そんな介護の日の合わせて、日頃の議会活動と介護事業の間で感じていることを書きます。

私の場合は、介護と言っても障がい者支援がメインですので、その視点でのことです。

「バリアフリー」ということが聞かれるようになって久しいですが、その言葉が世の中に浸透したのは、いつ頃からでしょうか。

通称:バリアフリー法と呼ばれる「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」が施行されたのが、2006年12月20日ですので、その頃でしょうか。

仮に、そうだとすると、今から16年前です。

では、この間に、どれほどバリアフリーが進んだのでしょうか。

確かに、世の中全体では、バリアフリーは一定程度の進歩があったと感じています。

しかし、役所については、そうは感じません。

江戸川区役所の議場傍聴席には、エレベーターで行けるルートがなく、車いすの方が傍聴する場合は、別室での音声傍聴のみでした。

今年になり、ようやくリフトが設置され、車いすの方も議場に入れるようになりました。

それが今年2022年ですよ!!

その上、簡易的なリフトですので、電動車いすのような大型のものは乗りません。

また、私の後援会では、定例で国会見学会を実施しています。

今回で69回目になります。

過去に何度か車いすの方をお連れしたことがありますが、国会内の移動にとても苦労しました。

一応のバリアフリー化はされているのですが、いずれも後付けですので、実践的な設計になっていません。

ほとんどのトイレにも段差があり、入れる場所が限られています。

政治を司る場がこれでは。。。と率直に感じます。

こういうところこそ、現場を知っている現役介護職&現職地方議員の存在価値があるのだと、つくづく実感します。

団体紹介
政治と介護を紡ぐ会
政治と介護を紡ぐ会
超党派でつくる介護の未来を変える政策集団
2021年10月30日に5人に現役介護職議員が集まり「介護職よ、地方議員を目指せ!」を発刊。
執筆の様子などが新聞で取り上げられ、全国から同じ経験を持つ議員が集まり現場の声を届ける組織づくりを目指すことになる。
翌2022年4月22日に東京で設立イベントを開催し「政治と介護を紡ぐ会」が発足する。
現在全国の現場の声を聞きつつ、政治家志望者の発掘支援を行う。
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