高齢者の「欲」をくすぐり「善意」を引出す仕組
これも私のほんの一部抜粋ですが、千葉市が面白い取り組みをしているので、ぜひご参考までにお読みください。
千葉市が先進的な取り組みをしています。「高齢者がボランティア活動を行うと、ポイントが付与され、それを介護保険料支払いに使える」というものです。この仕組みにより、65歳以上高齢者のボランティア登録が急増しました。
まさに高齢者にとっては、介護保険料軽減という「欲」をくすぐられ、ボランティア活動という「善意」を気持ちよく出させる、という一挙両得の仕組みだと考えます。ボランティアポイントような仕組みは、2007年に東京都稲城市がはじめて、全国に広がり、様々な発展形になっていったという経緯があります。
千葉市の場合、65歳以上の市民が介護支援ボランティア研修を受講し、ボランティア登録をします。その後、特別養護老人ホームや老人保健施設等に話し相手ボランティアや施設行事の手伝い等を行います。ポイントは30分以上2時間未満で100円分のポイント、2時間以上で200円分、年間5,000円分を上限に、介護保険料や介護保険サービス利用料等の軽減分として活用することが可能となります。
この手法は「有償ボランティア」という形をうまく活用しています。高齢者は「ボランティア活動で社会貢献意識が醸成」され、そして、多くはないが、「介護保険料軽減」という対価を手にできます。
一方、行政にとっては、あえて言葉を選ばずに言いますが、「安価に介護現場の人手不足を補う一助」を獲得することになります。時給100円という格安な労働力の獲得です。高齢者の側も安い対価だからこそ、プレッシャーなく無理せず働ことができます。まさに、ウィンウィンの関係が気づかれた興味深い取り組みです。こうした面白い取り組みが広がるよう、我々も行動していきます。
政治と介護を紡ぐ会会長の添田です。
私はヘルパーとして約10年、現場で働いていました。
その中で、介護保険制度が不備で、現場が報われないことを実感し、自らが政治家になり制度を変えることを決意し、現在に至ります。
政治家になり、介護の在り方で社会が変わることに気づきました。
足りないものは、社会を共に変えていく仲間です。
共に活動し、国に、行政に、訴えてまいりましょう!