笑顔をつくるインフラ
愛知県名古屋市ではなくその北、北名古屋市の市議会議員ひろた幸治です。
(写真は市内の写真です。行き交う電車を見ながら育った2歳の息子は日本語よりも電車の音マネが得意になりました)
介護の仕事を始めて10年を超えました。今日はこの10年間で感じてきた事を少し話そうと思います。
介護職になるきっかけはほんとうに何気なく「介護の仕事をしてみよう」と思ったからで、高い志もなにも無く始めた介護の仕事でしたが実際に初めてみると多くの発見がありました。
介護職と一言で言ってもそれぞれの方がそれぞれの思いを持って取り組んでいる事を知る事が新鮮でした。一方で年を重ねるなどの理由があって自身の力だけでは生活が難しい方たちが沢山いて、大小それぞれ違いますが抱えている苦労がある事にそれまで知らない世界だったので驚きました。
昔は今よりも施設に入所という事についてはマイナスのイメージを持っている方も多かったように思います。ですから老人ホームに入居する、自宅や家族から離れて生活をするという事にとても苦しい表情をする方にも接してきました。
実際に施設に入居をしたあとで、自ら望んで入居した方も望まないけど入所してきた方もそこでの生活が始まります。高齢になってから新しい環境の中で生活、しかも集団で生活をする事は精神的な負担も大きく大変な事も多いと思います。
そんな中で私たち介護職が一人ひとりの希望に合った、一人ひとりの方に必要な支援をしていく事で生活をしていただくで結果として最初はマイナスのイメージで入居した方でもくつろいで生活をされるようになったりお礼を言われると介護職としてやりがいを感じます。
介護職とは何者か?という事を考える事が時々あります。
これにはおそらく正解は無く、人それぞれの答えがあって良いと思いますし何者か?なんて考えたことが無い方もいると思います。
私の結論は「笑顔を作るインフラ」です。
私たちが生活するなかで絶対に必要な電気やガス、バスや電車などのインフラ。介護が必要な方たちが多くこれからもっと多くなる時代において介護職の私たちは社会にとって必要なインフラになっていると考えています。
介護が必要な方の生活を支援する。それは私たちの役割の一つですがその役割を通じて充実した生活をおくる事に寄与する介護職を私は笑顔をつくるインフラでありとても貴重だと思います。
私は高齢世代の皆さんが「長生きできることが幸せ」と心から感じる事ができる北名古屋市にしていきたいと考えています。