「今」を大切にすることが「未来」を大切にする

梅田 みつよ

梅田みつよです

元旦に発生した能登半島地震から約3週間が経とうとしています

これまでに多くの被災者の方々が明らかになり

メディアや記事から伝わる悲惨な思いに胸を痛めています

自分だけ生き残ったという人

家族だけが無事だったという人

家は残ったがその後の目処が立たない人

家が倒壊して避難を余儀なくされている人

様々な事情で今も頑張っておられると思います

その思いは、はかりしれません

辛い気持ちを抱えて生きる辛さ

言葉がありません

言葉になりません

言えることは

どうか

どうか生きてくださいね

私たちは

当たり前の生活がいかに幸せで

当たり前のインフラがいかに貴重なのか

その当たり前の自然が壊れ

当たり前の自分が奪われていくことがある

私たちは忘れてしまうけど

当たり前って本当に幸せってこと

その当たり前って

長い歴史の中で

政治がつくってきました

私たちが納めた税金の一部や

色々な力が働いて大きな予算となって

インフラと言われる

道路や水や公共設備が生まれてきました

例えば、水、だって

過去から、何度も何度も改良を重ねて

今の素晴らしい技術で美味しい水が蛇口から飲める

そんな私たちは

今の日本にたどり着いたのは

政治が決断してきたからなんです

しかし、こうした震災で振り出しに戻ってしまいます

土をならして、そうしてまた街を造る

また復興を果たしていきます

未来に向かって

さて、

岐阜県介護福祉士会の役員でもある私は

石川県の1.5避難所として指定された

「いしかわ総合スポーツセンター」へ介護福祉士として

派遣で行きました

この写真はセンターの外に並ぶ救急車です

その避難所には、3年以上現場経験のある介護福祉士たちが派遣されていました

国から、日本介護福祉士会、石川県介護福祉士会が派遣要望を受けて

介護福祉士会の組織を通しての派遣だと認識しています

岐阜県は特に、東海北陸ブロック「石川・富山・福井・岐阜」として日頃活動していることもあり

いち早く支援に入りました

私は要介護者の方々のおられるマルチパーパスルームの仮設避難所に

派遣され数日間に渡って支援

これからも順次、介護福祉士の派遣は続きます

そして

現地は

良い意味でも悪い意味でも

想像を絶しました

良い意味で、というのは

電動ベッドが準備されていたこと

体育館に電動ベッド、それも3モーターが揃っていたのは驚きました

段ボールベッドを想像していったからです

そして悪い意味、というわけではないですが驚いた点は

流水がなかったことです

ワンケアワングローブ

ワンケアワン手洗い

のような、一回の介助で手洗いをするようなことは

スタンダードプリコーションで

それこそ当たり前だったわけですが

現場はそうはいきません

感染症の方も隔離されてはいたものの、同エリアにいたため緊張感も高い状態でした

搬送される皆さんが、どんな疾病があっても見た目では分からないこともあり

もったいないと言われるかもしれませんが

ある時は、消毒薬を水のように使用して流水代わりにしました

さて

みなさんの被災地のボランティア活動とは、瓦礫の処理とか、炊き出しなど代表的なものを想像すると思いますが

私たち専門職のように、介護職で要介護者の介護をする災害ボランティアが存在します

これまで培ってきた経験・観察力・技術・傾聴力・そういったものを

ここで発揮していただくのです

誰でも出来るボランティアではないからこそ

私たちの専門スキルが活きます

おむつ交換ひとつとっても

沢山の経験があるからこそ

体調の異変に気づけます

食欲不振からの便秘の予測

認知症介助のあり方

全て経験しておいてよかったな

介護に出会ってから

20年も経って

しみじみと思いました

現場を少し離れた時があっても

あら不思議

感覚って忘れていないし

戻るんですねー

皆さん!

素晴らしい技術を持っている皆さん

本当に介護をやって学んでいて

良かったと思いますよ

初めて会う避難所の方でも

介護技術は活きます

自信持って進みましょう

あとは、

やっぱり

介護のヒエラルキーの向上と

賃上げの報酬改定を頑張っていきたいです!

ウメちゃんでした

団体紹介
政治と介護を紡ぐ会
政治と介護を紡ぐ会
超党派でつくる介護の未来を変える政策集団
2021年10月30日に5人に現役介護職議員が集まり「介護職よ、地方議員を目指せ!」を発刊。
執筆の様子などが新聞で取り上げられ、全国から同じ経験を持つ議員が集まり現場の声を届ける組織づくりを目指すことになる。
翌2022年4月22日に東京で設立イベントを開催し「政治と介護を紡ぐ会」が発足する。
現在全国の現場の声を聞きつつ、政治家志望者の発掘支援を行う。
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