介護業界へのきっかけをくれた人
江戸川区議会議員の神尾てるあきです。
介護業界で働き12年になります。
私の事業所のお客様は、8割が知的障がい者です。
ブログのスタートですので、私が障がい者支援に興味を持ったきっかけについて、お話しします。
私は、静岡県田方郡土肥町(現在の伊豆市)で生まれ育ちました。
自宅の近くにダウン症の子ども達の養護施設がありました。
母がその施設の職員をしていたこともあり、私は幼い頃から、そこの子ども達と同級生のように一緒に遊んでいました。
お互いに名前も知っていましたし、勝手に施設を抜け出して、私の家に遊びに来る子もいました。
障がい者が地域にいて、みんなが笑顔で生活をしている。
それが普通の光景でした。
インクルーシブとか、ユニバーサルとか、わざわざ言葉にしなくても、自然にそれが醸成されている地域でした。
ところが、大学進学を期に上京した際に、自分がいた世界が世の中ではマイノリティなのだと痛感しました。
障がいがあろうとなかろうと、誰もが仲良く、楽しく暮らせる社会が来ることを多くの人が喜んでくれると思います。
それを自分の住んでいる街(東京都江戸川区)でも実現しようと思ったのが原点です。
事業所においても、すっかり古株になりましたが、今尚、支援の現場に入ることにワクワクします。
障がい当事者にとっては、私は議員ではなく、ただの人間です。
支援に入る人物の1人に過ぎません。
そこには、政治の世界のような駆け引きもありません。
人間の本来あるべき姿、自然体の人間関係があり、私には心地よいのです。
議員になる前から障がい者を支援する事業所に勤務し、デイサービスの指導員やホームヘルパーとして身体介護や移動支援に従事しています。
当選後も支援の現場に入ることを続けている現役のホームヘルパー議員です。
実際の介護現場での課題や制度上の問題などを自分の体験として知っているため、議会での発言にも説得力が出てきます。
政党には所属をせず、無所属で活動をしています。
政党に所属していない少数派の声は、行政には届かないのではないかという懸念を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
議員が論理的に問題点を指摘して、建設的な提案をすれば、それに対して行政は誠実に対応してくれます。