一般質問の内容が新聞に取り上げられました

前田 れいこ

介護が必要になっても社会に必要とされる存在であること
高齢者の社会参加活動について書いていきます

デイサービス利用中の社会参加活動について

令和4年9月議会で一般質問した
「デイサービス利用中の社会参加活動について」



質問の中で市内デイサービスの取り組みを紹介したところ



中日新聞の記者さんが傍聴していたようで
デイサービスへ取材があったとのこと


・・・記事の中には私の名前はどこにもありませんが(笑)



デイサービスの利用者さんみなさん
自分達の活動が一般質問に取り上げられたり
新聞に掲載されたことで
本当に喜んでくださったのだそうです



介護職出身議員だからこそ現場の”今”を知ることができる


デイサービス利用中の有償ボランティアはOKなのか?

一般質問ではデイサービス利用中の有償ボランティアの取り扱いについて質問しました

Q.「介護事業所」において、サービスの提供中に有償ボランティア等の社会参加活動や就労することが可能かどうかお聞かせください


A.平成30年7月27日付の厚生労働省からの通知にて、介護サービス事業所における社会参加活動等の円滑な実施についての留意点等が示され、職員が見守り、介助するなど、一定の条件のもと、労働基準法第9条の労働者性を有しないと判断された場合は、社会参加活動の一環として、介護サービスの利用者が有償ボランティアに参加することは認められますが、労働者性を有する”就労”については、現時点では認められておりません。

つまり、デイサービス利用中に
一般企業からお仕事の依頼があれば
有償ボランティアという扱いで参加ができるのです



一般質問に先立ち
複数のデイサービス事業所に話を聞きに行きました




コロナ禍で花が売れなくなった花屋さんが
地域の高齢者施設に花を届けようと考えた
せっかくだから、地域の小学生と一緒に届けたら
おじいちゃん、おはあちゃんは喜ぶだろうと小学校に声をかけた



そのことがきっかけとなり
小学生と施設の高齢者の交流が始まった
コロナ禍でリモートでの交流
さっきまで普通にお話をしていたおじいちゃんが
さっき話したことを忘れてしまう・・・



小学生たちは体験的に
歳をとるとは、認知症になるとは、
こういうことなのだ、と学んだそうです




さらに、この施設は小学校の先生に相談し
「何か施設の高齢者が役立てることはないか?」
と聞いたところ、「新一年生にランチョンマットを作ってほしい。」




施設の高齢者に『お仕事』の依頼があった瞬間でした





現場の声

現場の職員さんはいいます。
「要介護の人だって、認知症の人だって、仕事はできるんだよ。」


介護職がその人の特性に合わせて仕事を分けたり、
アレンジすることで、仕事ができるの。


私たちは仕事が欲しいだけじゃないの
社会との繋がりを持ちたいの。」と



このデイサービスで『仕事』をしていたおばあちゃんは
週6日デイサービスに通っています



デイサービスに行く前は
行方不明になってみたり、
近所の人と喧嘩してみたりで・・・



しかし、デイサービスを職場だと思っているおばあちゃんは
今はとても落ち着いており、家族の介護負担軽減にもつながったそうです


介護保険の理念は「自立支援」


介護の法律なのに一番最初に書いていることは「自立支援」
え?介護が必要なのにどうやって自立するの?




自立とは誰にも頼らないことではないんです
自立とは複数頼る先を持つことなんです




「自立とは依存先を増やすこと」
つまり複数の依存先、頼る先を持つことで
仮にその一つがなくなっても
その人が困らずにいられる状態を作ること



言い換えれば介護が必要な人の
生きるための選択肢を増やすということです




利用者がサービスを選択できるように
いろんな形のデイサービスが存在するといいんです





その中の一つに
『お仕事』ができるデイサービスがあってもいいのではないでしょうか

会員紹介
前田れいこ
前田れいこ
愛知県 岡崎市議会議員
現役ケアマネジャー議員+経営者+妻(夫はサラリーマン)+母(22歳娘と19歳息子)
女性はいろいろな顔を持って社会と繋がっています、子育てをしながら介護の仕事をしてきた私だからできる政治があると信じています。
私自身、ダブルケアの経験があります。子供が2歳と4歳のとき母の介護をした時の”絶望感”介護は突然真っ暗闇の中に取り残される感覚。母亡きあと介護の世界に飛び込み、ケアマネジャーになりました。
介護現場17年、介護職の待遇の低さを痛感し、政治から変えなければ介護職の待遇はよくならないと政治の道に入りました。

女性が動けば社会が変わる!
行動しなければなにも変わりません。
女性議員であるからこそできる政治があります。介護現場の声、働く女性の本音、同じ女性が一歩踏み出せる勇気が出る活動をしていきます。
記事URLをコピーしました