正直者が馬鹿を見る社会は変える~10年以上感染症ウィルスに立ち向かう診療所「ひまわりクリニック」さん~

そえだ 勝

私の地元のクリニックさんの取組です。2009年の豚インフルエンザの流行の際、5月に川崎市内の市中感染の第1号がひまわりクリニックで発見されました。

その後、またたく間に感染は拡大し強制入院措置も緩和されました。院長は感染症の恐ろしさを痛感されました。そして、「感染症は今後の世界の大きな課題になるには間違いない」という先見性のもと、感染症対策に注力するようになり、病院でなくクリニックながら、感染症専用個室を完備しました。

そして、コロナの襲来。

発生当時は得体の知れない新型ウィルスに国民皆、狼狽しました。感染者は爆発的増加し、陽性判明後でも、入院には1週間以上要するという時間軸でした。しかし実際は入院前に重症化していくケースもありました。

そんな大変な時期に会って、ひまわりクリニックさんは重症者を積極的に治療し、ここ1年で実に1万5千人以上の発熱患者さんを受け入れ、現在まで延べ8千人のコロナ発生届の提出に至りました。

しかし、「コロナ病院」「コロナクリニック」等と揶揄され、一般患者さんが遠のくという事態もありました。

言わば、ワクチン接種の報酬が高くなる前から、積極的に摂取を行ってきたにも関わらず、経営が大変になるという事態です。つまり、有事に踏ん張ったにもかかわらず、厳しい状況。「正直者が馬鹿を見る」状態になってしまいました。

しかし、そんな誹謗中傷にもめげず、徹底した衛生管理により、クラスターは一度も発生していないという実績をあげました。そして地域の方々の信頼をより獲得することに繋がり、そうした危機を乗り超えアフターコロナを意識した取り組みも始めていました。しかも、職員は100数十名おられますが、このコロナ危機の中、退職者はわずかに1名という功績もあります。

このように頑張る現場を後押ししていきます!正直者が馬鹿を見る社会を変えるべく、我々は行動していきます!

団体紹介
政治と介護を紡ぐ会
政治と介護を紡ぐ会
超党派でつくる介護の未来を変える政策集団
2021年10月30日に5人に現役介護職議員が集まり「介護職よ、地方議員を目指せ!」を発刊。
執筆の様子などが新聞で取り上げられ、全国から同じ経験を持つ議員が集まり現場の声を届ける組織づくりを目指すことになる。
翌2022年4月22日に東京で設立イベントを開催し「政治と介護を紡ぐ会」が発足する。
現在全国の現場の声を聞きつつ、政治家志望者の発掘支援を行う。
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