世間に出回る食品の話あれこれ
北名古屋市議会議員のひろた幸治です。僕は毎月「月刊ひろた幸治」を発行しています。今回は今月発行した内容を載せて紹介いたします。
今回の話は松永和紀さんの著書【食品の「これ、買うべき?」がわかる本】を参考にしています。
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オーガニック食品について
オーガニック食品は「農薬を使わず安全」とよく言われますが、これは誤解です。他の農産物と比べて特別に安全だとみなされているわけではありません。また、「農薬が体に悪い」という考えも誤りです。農薬は法律に基づき、健康に影響を及ぼさない量が使用されており、残留量もごくわずかです。そのため、科学的に見て健康への悪影響は考えられません。
子ども向けのサプリメントについて
ある調査によると、約7%の子どもがサプリメントを摂取していることが分かっています。特にスポーツに取り組んでいる子どもの利用率が高い傾向にあります。しかし、大人も子どもも、何が不足しているのかを確認せずにサプリメントを摂取すると、過剰摂取のリスクがあるため推奨されません。サプリメントを与えたい場合は、医療機関に相談することが大切です。
ちなみに、「身長を伸ばす効果がある」とされるサプリメントも販売されていますが、日本小児内分泌学会の見解では「カルシウムには骨を強くする作用はあるが、成長を促進する作用はない」とされています。
保存料について
保存料には殺菌効果はなく、菌の増殖を抑える効果があります。また、健康に悪影響を及ぼすリスクはないとされています。農薬などの安全性については、「毎日食べても安全な体重1キログラムあたりの量」の100分の1以下の量が許容されています。そのため、一生涯にわたり毎日食べても、体に悪影響が出ることはないと考えられています。
日本でマーガリンが問題視されていない理由
マーガリンが健康に悪いとされる主な理由は、トランス脂肪酸の存在です。WHO(世界保健機関)は、総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう推奨しています。
米国などではトランス脂肪酸の使用が禁止されていますが、日本では禁止されていません。その理由は、日本人の平均摂取量がそもそも少ないためです。2013年時点の日本人の平均摂取量は、総エネルギー摂取量の0.3%と推定されており(米国は2.2%)、健康への影響が懸念されるレベルではありません。さらに、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は年々減少しており、2021年時点ではマーガリンを10グラム食べても、その摂取量は0.02%程度にしかなりません。
完全栄養食について
「完全栄養食」とは、公的機関が策定した33種類の栄養素について、食事摂取基準に基づきバランスよく含まれ、もれなく摂取できる食品を指します。しかし、動脈硬化や老化の予防に役立つとされる抗酸化物質などは、この33種類の栄養素には含まれていないため、「完全栄養食=完璧な食事」とは言えません。
また、完全栄養食は食べやすいように加工されており、しっかり噛む機会が少なくなります。「噛む」ことは、虫歯や歯周病の予防、食べすぎの防止などに重要な役割を果たします。そのため、完全栄養食は手軽ではありますが、「普通に調理し、さまざまな食品を食べること」の価値の一部が失われる点に注意が必要です。
スポーツドリンクについて
スポーツドリンクには「体に良さそう」という印象がありますが、飲みすぎると肥満や虫歯の原因になります。特に、日常的に飲み続けることで虫歯になる赤ちゃんや子どもは珍しくありません。
夏場の水分と塩分補給に適していると思われがちですが、通常の状況では水だけで十分とされています。ただし、運動の激しさや時間によっては、スポーツドリンクが適している場合もあります。
また、熱中症になった際には、スポーツドリンクは糖分が多いため適していません。熱中症の場合には経口補水液が推奨されます。しかし、熱中症予防のために経口補水液を日常的に飲むのは、食塩の過剰摂取につながるため避けるべきです。

