9.11だから、少し防衛の話

そえだ 勝

今日は、アメリカ同時多発テロ事件が発生した、9.11です。

当時はテロリストとの戦いでしたが、あれから20数年が過ぎ、テロの脅威はまだ残るものの、それ以上の脅威は、日本を取り巻く、アジアの安全保障環境です。

ウクライナ紛争も只中ですが、我々は中台紛争こそ、常に念頭に置かねばなりません。防衛白書の資料を下記にいくつか添付します。日本は必ず、関係するものです。

中台紛争になれば、日本は沖縄に基地がある限り、必ず戦争にかかわります。これは被害者的発想で「巻き込まれる」のではなく、自国防衛のために、やむを得ない現実なのです。

では、基地がなければ、中台紛争に関係ないかといえば、全くそうではありません。

上図のようにその場合は、小笠原群島あたりまでを自国の防衛線(「第2列島線」と中国が勝手に言っている)としたい中国が必ず、尖閣はもちろん、沖縄周辺(「第1列島線」と中国が勝手に言っている)に進出してきます。

中国の立場からすれば、「第1列島線」をとらなければ、「第2列島線」にはたどり着けません。つまり、中台紛争の際は地政学上、沖縄は基地があろうがなかろうが、必ず戦争の舞台になるのです。これは本当に悲しい話ですが、これが現実です。

下図は中国側から見た地図です。彼らが太平洋に進出するためには、日本列島がちょうど邪魔になっているのです。特に沖縄周辺海域が通り道ゆえ、そこはかなり邪魔な位置です。

つまり、中台紛争とは、まさに日本にとっては「沖縄を守り、そして、中国や台湾にいる邦人を守る戦い」なのです。

今日は介護とは関係ない話でしたが、国を守り、国民の命を守ってこその内政だし、社会保障だし、介護だと思うので、9.11なので書きました。皆さんも、「中台紛争はわが事」であると意識していただければ幸いです。

団体紹介
政治と介護を紡ぐ会
政治と介護を紡ぐ会
超党派でつくる介護の未来を変える政策集団
2021年10月30日に5人に現役介護職議員が集まり「介護職よ、地方議員を目指せ!」を発刊。
執筆の様子などが新聞で取り上げられ、全国から同じ経験を持つ議員が集まり現場の声を届ける組織づくりを目指すことになる。
翌2022年4月22日に東京で設立イベントを開催し「政治と介護を紡ぐ会」が発足する。
現在全国の現場の声を聞きつつ、政治家志望者の発掘支援を行う。
記事URLをコピーしました