バイオマス発電の視察 〜議員なら理想を語れ〜

前田 れいこ

私が住む岡崎市は市域の60%を森林が占めています
しかしこの中山間地区は人口が減ってきており
中山間地の自治会の維持が将来的に難しくなってくるでしょう



中山間地の人口が減ることで
林業に携わる人が減り
山の手入れができなくなります




山の森林は人が手入れをしてやって
伐採をすることで
太陽の光が適切に木の根元まで届くことで
木が痩せません




手入れをしている森林の木は一本一本が太いですが
手入れができていないと木が細く痩せた森林となります




そうするとしっかりと根が張らないことで
山崩れが起こったり
山が水を蓄えないので洪水が起きます
また土が痩せることで川に流れる水にミネラルが不足します



山の問題は川の上流の問題だけでなく
その川の水で生活している町場の人たちにも
大きな影響があります



だから岡崎の人間にとって
山の問題はとても真剣に取り組むことなのです

島根県津和野町へ小型バイオマスガス化事業を視察


島根県津和野町では
間伐材チップからエネルギーを作り出し
1000戸分の町内の電力をまかなっています



まさにサスティナブル!

海外から電力発電のための原材料を輸入するのではなく
地元の間伐材を使ってエネルギーを作る
木材のチップから熱、ガス、炭、電力を作り
輸送コストを削って使い切る



聞けば聞くほど素晴らしい取り組みだと思いました
さらに担当者の方の意気込みがすごい!
このおじさんが発電してるんじゃなかろうか?
というくらいすごい熱量の担当者





行政の規模じゃない!
そこに一人でも熱狂している担当者がいたら
すごい勢いで周りを巻き込むんです




岡崎にしっかりと持ち帰り提言したいと感じました



「議員は理想を言っていいんだよ。」

そして今回島根県には人生初めて訪れましたが
本当にこの津和野というところは美しい場所でした



もう言葉はいらない!
この景色の素晴らしさ!

SLが走ることで有名な場所


朝起きて散歩に出掛けた時の一枚



介護職出身で議員になったけど
介護のことだけじゃなく
いろんな分野の勉強ができる



介護の専門家としての視点を持ちながら
各地の先進的な事例を学ぶことで
その知見を介護に持ち帰ることができる




6月の一般質問に向けて執行部と調整をしているのだけど
「前田議員、必要なことだと思いますが、それは理想論です。」
と言われてしまう。




そのことを先輩議員に話したら
「議員が理想を言わんで、誰が言うんだよ。
前田さん、理想はしっかりと言わないとダメだよ。
その時は笑われるし、やる予定はない、と言われても
何度でも担当課に掛け合えばいいんだよ。」



こんな話ができるのも
視察で長い時間一緒に過ごすからこそ



無理をOKにしていくことが私たちの仕事
介護の課題解決の糸口が
介護以外の世界から見つかることもある

政治の世界って面白いです
怖いこともあるけど、やっぱり面白いと思います

会員紹介
前田れいこ
前田れいこ
愛知県 岡崎市議会議員
現役ケアマネジャー議員+経営者+妻(夫はサラリーマン)+母(22歳娘と19歳息子)
女性はいろいろな顔を持って社会と繋がっています、子育てをしながら介護の仕事をしてきた私だからできる政治があると信じています。
私自身、ダブルケアの経験があります。子供が2歳と4歳のとき母の介護をした時の”絶望感”介護は突然真っ暗闇の中に取り残される感覚。母亡きあと介護の世界に飛び込み、ケアマネジャーになりました。
介護現場17年、介護職の待遇の低さを痛感し、政治から変えなければ介護職の待遇はよくならないと政治の道に入りました。

女性が動けば社会が変わる!
行動しなければなにも変わりません。
女性議員であるからこそできる政治があります。介護現場の声、働く女性の本音、同じ女性が一歩踏み出せる勇気が出る活動をしていきます。
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