視察はそんなに悪いことなのか?

山口 だいすけ

このタイトルだけで炎上しそうだ^^;

最近議員視察がよく炎上しています。
最近ではフランスの件(これは議員視察ではなく党の事業になります)や、地元香川であればブラジルへの訪問の件などがあります。

視察について責め立てるコメントがネット上を騒がしていますが、書き方を見てるとその一部はフラストレーションをぶつける先になってるような感じも受けます。
一番多いのは「行くなら自費でいけ」というセリフ。
自費で行くなら報告の必要もないし、そもそも市政、県政、国政に反映させる必要もありません。
自費の場合完全なプライベートになります。
例えば一般の方も、自費で行く旅行先で、仕事の営業や調査を求められたら「出張にしてよ」ってなりますよね。

あとは「研修に行く暇があれば被災地に行け」という言葉。
もちろん行けるに越したことはありません。
研修に行くより被災した方のほうが大切だからです。
でもその理論だと、他県の被災地に行く暇があれば、いま市内で困ってる人のところに行けよという話になります。
結局のところ、すべての言葉が堂々巡りになっていく気がします。

なぜ、人はお互いが優しい言葉を掛け合えないんだろうか・・・

「◯◯で被災されている状況も発信をお願いします」
とかって言葉なら情報連携しながら一緒になって行動できるのにって見てて感じました。

なんっというか、「介護の仕事してるんだからボランティアでやれよ。奉仕の精神だろって言われてるみたいで心が苦しい。

もちろん無駄な視察は多数あると思います。
自分で行き先も考えずに、委員会等で決められた行程にただ便乗する。
ホテルについても全員で食事やお酒をともにすることを強制してきたり、報告書をまともに書こうとしない等々。
そんな物無駄だなと思うことは多々あります。
行き先や内容に反対しても少数だと否決されるし、委員会視察の場合欠席すると、公務を欠席することになるのでそれも非難の対象になります。


ただ視察そのものは非常に価値があります。
自分が知らなかった事業を知ることも出来るし考える機会も持てます。
オンラインでは判断できない、担当者の熱意や資料には書かれない現地の様子から学ぶこともいっぱいです。
だから僕は視察そのものが無駄だとは思っていません。


現実問題、視察に関するいろんなことに無駄は多いので、それは変えていきたい。
議会の中では声を上げていきますがそんな視察の無駄を生んだ議員を当選させた方々にも、ぜひ協力して欲しいと思います。

議員はネットを使わない方がいい

初当選したときに先輩議員に言われたセリフ。
これはある意味本当だと思います。
不特定多数の人が自分の感情でコメントを返してくる。
どれだけ説明しても相手の正義感のもとに話を聞いてもらえず炎上する。
経験があるからわかります。

分かってもらえないなと思ったら、あえて声を出し正しいことを伝えようとする。
「火中の栗を拾う」
これは綺麗事
「キジも鳴かずは撃たれない」
こうやって例え分かっていても矢面に立たない。

そういう人が結構上位当選しています。
悔しいけどこれが今の選挙システムであり、そういう人を多くの有権者さんが選んでいるという事実なんです。

政治家にプライベートがないとは理解しています。
でもだからといってプライベートを伝えてはいけないと言うこともおかしなことだと思います。
何よりも、意見を聞くことは大事でも、意見を強要されることはあってはいけないと思います。

過去にこんな例がありました。

子どもが大学に受かったと投稿したときに
「受験はこれからが本番ですし、今の時期推薦入試で不合格だった子もたくさんいるわけですよね。嬉しいのはよく分かりますが、そういうご家庭への気遣いって考えたことはないですか?」
と言われたことがあります。

政治家は自分の悦びを表現することも駄目なのでしょうか。
こういったことの先にあるのは

「生きててごめんなさい」

って事になってしまいます。
だって何かに取り組んでることを書いたとして、仮に「生きることが出来なかった人の気持ちを・・」と言われたら最後はこうなるからです。

地方議員がこういった言葉から身を守るすべが、ネットで発信しない、広報誌を出さない、知り合いだけに会いに行くになっていきます。

議員が何をしているかわからないという土壌は、もしかしたら予防のために生まれたんかもしれませんね。
それが先輩の言った

「議員はネットを使わない方がいい」

に繋がってくるんだと思います。

そんなんじゃ何も変わらない

僕はそういう風土が好きじゃないので、声を上げて言っています。
その結果信用されないのであれば、仕方ないと思ってます。
自己犠牲のために政治家をしているわけではありません。

僕の人生のミッションは「三楽創造〜自分が楽しく、みんなが楽しく、未来が楽しい〜」


誰かのお困り事が解決すると嬉しい。
誰かが笑顔になってくれる。
それが楽しいと思ってるからやってるんです。

その先に、同じように楽しんでもらう仲間を作りたい。
独りよがりの先に社会はないからです。
最後は、未来が楽しい。
僕がいつか政治家をさり、人生を去った後にでも、その楽しいと思い笑顔になる思いが受け継がれること。
それが僕の目指す人生のミッションです。

だから苦しくても、にっこりと笑いながら発信を続けていきます。
楽しいと思って一緒に行動する人が増える世界をめざして。
それを見た次の世代が私達もやってみたいと思ってもらえるように

団体紹介
政治と介護を紡ぐ会
政治と介護を紡ぐ会
超党派でつくる介護の未来を変える政策集団
2021年10月30日に5人に現役介護職議員が集まり「介護職よ、地方議員を目指せ!」を発刊。
執筆の様子などが新聞で取り上げられ、全国から同じ経験を持つ議員が集まり現場の声を届ける組織づくりを目指すことになる。
翌2022年4月22日に東京で設立イベントを開催し「政治と介護を紡ぐ会」が発足する。
現在全国の現場の声を聞きつつ、政治家志望者の発掘支援を行う。
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