後援会長の香取久之氏について
長年にわたり神尾てるあき後援会の会長を務めてくださっていた香取久之さんが、昨年12月26日にご逝去されました。
あっという間に1年が経ってしまいましたが、今でも心にポッカリ穴が空いたような感覚です。
香取さんは、ご自身が難病当事者として闘病しながら、常に明るく振る舞い、周囲の人を和ませてくれました。
つまらないダジャレで、みんなを凍りつかせるのが得意技でした!
その一方で、芯の強さも併せ持っていて、いつも不屈の精神で前向きに活動に邁進していました。
なぜ難病当事者の香取さんを後援会長にしたかという経緯は、共著「介護職よ、地方議員を目指せ!」の中にも書かせていただきました。
私がブレることなく掲げている「現場目線」がそこにあります。
それほど私にとって存在価値の大きい人物であったのです。
香取さんのおかげで出逢うことができた方々とのご縁は、今でも大切にしています。
そのご縁の中でも、特に大きく私に影響しているのが「NPO法人 希少難病ネットつながる」です。
もともと香取さんが設立したNPO法人ですが、香取さんがご逝去された後は、私が同法人の監事として就任して、その遺志を引き継いでいます。
この法人は、東京都初のNPO法人が運営するクリニック「つむぐクリニック」の母体です。
訪問診療を中心としてクリニックですが、私も時折、現場に同行することがあります。
それまで携わってきた訪問介護とは違った現場目線がそこにはありました。
訪問診療の現場にも携わるようになって、自分の介護職としての視野が更に広がったと実感しています。
このようなフィールドを用意してくださった香取さんには、感謝の想いでいっぱいです。
議員になる前から障がい者を支援する事業所に勤務し、デイサービスの指導員やホームヘルパーとして身体介護や移動支援に従事しています。
当選後も支援の現場に入ることを続けている現役のホームヘルパー議員です。
実際の介護現場での課題や制度上の問題などを自分の体験として知っているため、議会での発言にも説得力が出てきます。
政党には所属をせず、無所属で活動をしています。
政党に所属していない少数派の声は、行政には届かないのではないかという懸念を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
議員が論理的に問題点を指摘して、建設的な提案をすれば、それに対して行政は誠実に対応してくれます。